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落ち目になったら最後、人間は浮き上がるがめんどうになる。船でもが浸水し始めたら埒 はあかんからな。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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堕落する・破滅する・転落する
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前後の文章を含んだ引用
......「わたし時々ほんとうに死にたくなっちまいます」 葉子は途轍 もなく貞世のうわさとは縁もゆかりもないこんなひょんな事をいった。 「そうだおれもそう思う事があるて……。落ち目になったら最後、人間は浮き上がるがめんどうになる。船でもが浸水し始めたら埒 はあかんからな。……したが、おれはまだもう一反 り反 ってみてくれる。死んだ気になって、やれん事は一つもないからな」 「ほんとうですわ」 そういった葉子の目はいらいらと輝いて、にらむ......
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まぶたの裏に傾斜が 想いうかぶ。その傾斜を今、自分はどこまでも滑っていく。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
そろそろと地の中に引きこまれて行くような薄気味の悪い零落
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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糸巻きの糸がだんだん減って行くように、生命の糸を繰り出し、今その終りに近づく
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
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