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気抜けでもしたように、目を据えて自分の二三間 先をぼんやりながめていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
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漫然と見る・なんとなく見る
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前後の文章を含んだ引用
......る様子の乳母 が葉子の前に来て腰をかがめた。葉子はとうとう行き詰まる所まで来たような思いをしながら、振り返って古藤を見ると、古藤は依然として手欄 に身を寄せたまま、気抜けでもしたように、目を据えて自分の二三間 先をぼんやりながめていた。 「義一さん、船の出るのも間 が無さそうですからどうか此女 ……わたしの乳母ですの……の手を引いておろしてやってくださいましな。すべりでもすると怖 うござんすから」 と......
単語の意味
気抜け(きぬけ)
据える(すえる)
気抜け・・・1.緊張感が一時的にゆるんでボーっとなること。
2.ビールやジュースの炭酸が抜けて、味が落ちること。
2.ビールやジュースの炭酸が抜けて、味が落ちること。
据える・・・1.物をその場所に置いて動かないようにする。「機械を据える」
2.落ち着かせる。座らせる。「腰を据える」
2.落ち着かせる。座らせる。「腰を据える」
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あんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のような気がして
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
女は黙って私の目を見た。私はその目になにかを読みとろうとするものを感じ、目をそらさずに笑顔をつくった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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