(赤ん坊の名前)「あすか」とか「まどか」とか、ひらがなで書く柔らかい名前がいいな……
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
名前
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......て自分の前にあった。雪見はその刃で何度も何度も自分の心を切り刻んだ。 女の子だったらいいな……悩んでいた一カ月の間には、そんなことを考えていた時期もあったのに。「あすか」とか「まどか」とか、ひらがなで書く柔らかい名前がいいな……そう空想していたときもあったのに。 手術代の領収書をもらったときは、こんなものいらないと思ったが、自戒のために手帳に挿んでおくことにした。 堕ろしてから何カ月か......
ここに意味を表示
名前の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(康白蘭(カン・パイ・ラン)という名の中国人女性)カン・パイ・ラン、という美しい名前の響きが、音楽のように吾郎の耳に 甦った。
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
丹羽勘右ヱ門と、いまどきこんな古刀のような名前をぶらさげて歩こうものなら、いい笑いもので
林芙美子 / 馬の文章「(003)畳 (百年文庫)」に収録 amazon
差し出された名刺で、黒崎俊一という名を知った。姓も名も、字のかたちも、音の響きも十和子には好ましかった。黒崎俊一という姓名に、逆らい難い特別な啓示が秘められているような気さえしたのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
天地玄黄とかいう千字文(せんじもん)を盗んだ様な名前
夏目 漱石 / 吾輩は猫である amazon
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
つんとして歩いてゆく後ろ姿が、 愛玩 犬みたいに生意気で細っこかった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
(侵入者の気配に気づく)二人が音も立てずに靴を脱いだ時、急に濃度の上がった空気に息苦しさを感じて目を覚ましたのだ。彼は、甘く重苦しい空気が垂れ幕のように胸に覆い被さるのに我慢できずに、水を飲もうと起き上がった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
夜、十二時の浅草はしめったオブラートより寂しい。
サトウハチロー / 浅草悲歌
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ