臆病な五位は、これまで何かに同情を寄せる事があつても、あたりへ気を兼ねて、まだ一度もそれを行為に現はしたことがない。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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臆病・気が弱い
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......を見た事がある。「こまつぶり」でも、廻してゐるのかと思つて、後ろから覗いて見ると、何処 かから迷つて来た、尨犬 の首へ繩をつけて、打つたり殴 いたりしてゐるのであつた。臆病な五位は、これまで何かに同情を寄せる事があつても、あたりへ気を兼ねて、まだ一度もそれを行為に現はしたことがない。が、この時だけは相手が子供だと云ふので、幾分か勇気が出た。そこで出来るだけ、笑顔をつくりながら、年かさらしい子供の肩を叩いて、「もう、堪忍してやりなされ。犬も打......
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