指をグラスの中に入れて氷をくるくるとまわした。僕はオン・ザ・ロックの氷がグラスにぶつかるときの音が好きなのだ。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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......とで何かまずいことでもあるの? それとも私の耳がどうかしちゃったのかしら?」「君の耳はおかしくないよ」と僕は言った。「じゃああなたの方に問題があるのね?」 僕は指をグラスの中に入れて氷をくるくるとまわした。僕はオン・ザ・ロックの氷がグラスにぶつかるときの音が好きなのだ。「問題というほど大げさなものじゃないよ」と僕は言った。「ほんの些細なことなんだ。べつに人に隠しているわけじゃなくて、うまく話せるかどうか自信がないんで話さないだ......
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ウイスキーの味、おいしさを伝える表現・描写(アルコール飲料のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ウォッカを氷片に浸したグラスにはしぶくようなレモンの新鮮な香りが動いていた
開高健 / パニック amazon
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バーの表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(BGM)シェーカーが振られたり、グラスが触れあったり、製氷機の氷をすくうゴソゴソという音がしたりするうしろでサラ・ヴォーンが古いラブ・ソングを唄っていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
シェーカーを振るバーテンダーは大げさな動きも自意識の過剰さもなく、ただ一分の隙も見せずにシェーカーからカクテルを注ぐ姿は、彼の白シャツの鋭角な襟と同様、客に緊張感を与えて少し居心地を悪くさせていた。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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「アルコール飲料」カテゴリからランダム5
よく枯れたぶどう酒を口に入れると、どこか微かに乾かした葡萄の匂いがする。なんとも温かな感じ。
吉田健一 / 私の食物誌 amazon
飲んでも飲んでも崩れない横顔
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
一升の冷酒 は、一角の体温をほどよく温めた。
吉川英治 / 無宿人国記
「店・施設」カテゴリからランダム5
(共同浴場)浴場は石とセメントで築きあげた、地下牢のような感じの共同湯であった。
梶井基次郎 / 温泉
ベルトコンベヤーは沈黙の帯のように、しんと静止していた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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