TOP > 人物表現 > 睡眠・眠る・寝る > 眠れない・眠りが浅い


カテゴリ検索 単語の意味
枕元まくらもとのスタンドの灯を消し、自分のほおに並べて枕の上に置いてあった規矩男の手紙を更に夜闇よやみのなかに投げ出した。規矩男の手紙を読み終えてから今までじっと悲しく見つめ考えていたスタンドの灯影の一条が、闇のなかで閉じたかの女の眼の底に畳まり込み、それが規矩男の手紙の字画の線の印象と同じ眼底で交り合い、なかなか眠りに入れそうもない。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
眠れない・眠りが浅い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......す子さんのいいつけ通りの着物の色や柄を買って着ると仰有おっしゃったね。その襟の赤と黒の色の取り合せも?」 「ええ」 「ふーむ、ユニークな母子叙情の表現法だなあ」  かの女は、枕元まくらもとのスタンドの灯を消し、自分のほおに並べて枕の上に置いてあった規矩男の手紙を更に夜闇よやみのなかに投げ出した。規矩男の手紙を読み終えてから今までじっと悲しく見つめ考えていたスタンドの灯影の一条が、闇のなかで閉じたかの女の眼の底に畳まり込み、それが規矩男の手紙の字画の線の印象と同じ眼底で交り合い、なかなか眠りに入れそうもない。  規矩男の手紙には、かの女と逢わなくなったこの短時日の間に経た苦難の後の気持から出た響きがあった。
 ……(前略)あなたが、あなたの母子情を仲介にして若い男に近づ
......
単語の意味
火影・灯影(ほかげ)
灯影(とうえい)
眼底(がんてい)
頬(ほお・ほほ)
字画・字劃(じかく)
火影・灯影・・・1.火の光。ともし火の光。
2.ともし火に照らされて映し出された姿や影。
とうえい(灯影)。
灯影・・・電灯やともし火の光や影。
眼底・・・眼球の奥の面。目玉の内部の後ろ側。網膜のある部分。
・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
字画・字劃・・・漢字を構成する点や線。また、その数。
ここに意味を表示
眠れない・眠りが浅いの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
眠れそうで眠れなかった何時間かのせいで、わたしは随分疲れているような気がした。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
眠れなくなっちゃって。  夜明けの海辺を散歩したの。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
寝たか寝ないかわからないような睡眠
梶井基次郎 / のんきな患者
このカテゴリを全部見る
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
睡眠・眠る・寝る の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分