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新しいエプロンののりの匂いがいやになる。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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服装の印象・評価(和服、洋服問わず)
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......のかざりのあるエプロンを買う。女給さんのマークだ。金八十銭也。  東京の哀愁を歌うにふさわしい寒々とした日。足が冷いので風呂をやめて、椅子に坐って読書。全く寒い。新しいエプロンののりの匂いがいやになる。  夜。  四五人の職人風の男が私の番になる。  カツレツ、カキフライ、焼飯、それに十何本かの酒。げろを吐いて泣くのもおれば、怒ってからむのもいる。じいっと見ていると......
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