甘さが絶妙

甘いチョコレートケーキみたいに食べるだけで幸せな気分になる

きりっとした甘さ

感じるか感じないかというくらいの、ごくほのかな甘みが舌先にある。

あまり甘くなくておいしい

あんはとろりと口に溶けて甘さはあっさりしている。黒みつもすっきりとして香りがいい。だから、食べた後、口の中がベタつかず、さわやかだ。

（餡蜜は、）本来、江戸の食味を受け継いだこの甘味は、寒天、えんどう豆、黒蜜、ぎゅうひで冷たくひやした夏の江戸甘味、豆かん（えんどうと寒天の意）が原型であった。大正期に関西資本が東京に進出すると、白蜜、フルーツ、えんどう豆、ぎゅうひと鮮やかな盛りつけに餡を添えた餡みつが登場し、さっぱり味の江戸甘味であった豆かんを片隅に追いやってしまった。

透明感のある瑞々しい寒天。コリコリとした食感とクセのない味わいが蜜の風味を引き立てる。

甘さに甘さを重ねた濃厚な甘さ

寒天の透明感とあんこの存在感が見事にマッチしてる！　このコンビはワシの舌という舞台の上で完璧なパフォーマンスを見せよったで！　ただ、さすがに寒天とあんこだけやと飽きてくる……と思たところに白玉や！　なんや自分ら、コンビや思てたらトリオやったんかい！！！　この白玉のあどけない赤子のようなモチモチ感がクッションとなって再びワシを寒天とあんこのコンビネーションに誘うんや！　この三位一体の組み合わせ、まさにアンビリーバボーやで！

品のいいだし汁がしみこんでいて、丁寧な仕事ぶりがわかる

トーストとリンゴ・ジュースで朝食を済ませた。煙草とビールのおかげで喉はまるで古綿をつめこまれたような味がする。

目からウロコの一品

うまみはすっかり奪われていて、無味な繊維のかたまりのような触覚だけが冷たく舌に伝わって来る。

あまり手を加えてない、いかにも素朴な味わい

シッカリしたヨモギの味のモッチリしたお餅と、あっさりした粒あんは相性がピッタリ

江戸のころの風味が残されており、周囲の環境と呼吸を合わせ、見事にひとつの日本の情景を作り上げている

カステラ風の茶色い焦げ目。表面の焦げ目が終わって二枚合わさった部分の黄色くて厚いふち

やや硬めながらも、かなり細いので気にならない

なんでも小豆は、煮ると皮がやぶれてしまうので武士はそれが切腹につながると云っていやがったということだ。そんな折、皮がやぶけない金時ささげをつかって、砂糖煮の豆菓子をはじめて考案したひとがいた。東京は日本橋西河岸の菓子商、栄太楼細田安兵衛がその人。安政三年（一八五六年）の頃のことである。この豆菓子は、遠州浜松の名物である浜名納豆をもじって、甘名納豆と名づけられ、大層な評判をとったという。それがいつしか、甘納豆となった。今では、小豆でも何でも、切腹させないで上手に炊いている。