谷底に沈んで行きそうな空虚な思い
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
むなしい・虚無感
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......がらおからを煎っている。鍋を覗 くと、黒くいりついている。何をさせても下手な人なり。葱も飴色になっている。強烈な母の我執が哀れになる。部屋の隅にごろりと横になる。谷底に沈んで行きそうな空虚な思いのみ。卑屈になって、何の生甲斐 もない自分の身の置き場が、妙にふわふわとして浮きあがってゆく。胴体を荒繩でくくりあげて、空高く起重機で吊りさがりたいような疲れを感......
ここに意味を表示
むなしい・虚無感の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
白日の闇が満ち充ちている
梶井基次郎 / 蒼穹
このカテゴリを全部見る
「悲しみ」カテゴリからランダム5
胸にのみしみじみと感ぜられるなつかしい季節
有島武郎 / 生まれいずる悩み
同じカテゴリの表現一覧
悲しみ の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ