TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 散らばる・飛び散る
蜂が飛ぶように黒点が散った。光った海の上を、小舟が無数に四散して行っている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置：46% 作品を確認（青空文庫）
この表現が分類されたカテゴリ
船・ボート
漁港・波止場
散らばる・飛び散る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......から見ていると、あんな門位はすぐ崩れてしまうようにもろく見えているのに……。 「職工は正直でがんすけん、皆体で打 っつかって行きゃんさアね。」 とうとう門が崩れた。蜂が飛ぶように黒点が散った。光った海の上を、小舟が無数に四散して行っている。
潮鳴の音を聞いたか！ 茫漠と拡がった海の上の叫喚を聞いたか！ 煤けたランプの灯を女房達に託して 島の職工達は磯の小石を蹴散 し 夕焼けた浜辺へ集まった。 遠い潮鳴の音を聞い
......単語の意味
蜂（はち）
蜂・・・膜翅目（まくしもく［＝ハチ目］）のうち、アリ以外の昆虫の総称。頭・胸・腹を境にくびれていて、特に腹は細長い。ハチといえば毒針で刺すものと思われがちだが、実際に刺すハチはほんの一握りに過ぎない。大きな巣を作って家族で暮らすものもハチ全体で見ると一部のみ。
ここに意味を表示
船・ボートの表現・描写・類語（乗り物のカテゴリ）の一覧 ランダム５
船はかなりに揺れていた。それに船室が船尾に近い為に、 舵 を動かす太い鎖が絶えずグロッグロッと変な響きをたてる。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
漁港・波止場の表現・描写・類語（店・施設のカテゴリ）の一覧 ランダム５
波止場には船がついたのか、低い雲の上に、船の煙がたなびいていた。汐風 が胸の中で大きくふくらむ。
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
散らばる・飛び散るの表現・描写・類語（動き・反応・変化・現象のカテゴリ）の一覧 ランダム５
吹かれた火の子のように八方へ飛び散る
横光利一 / 日輪
思い思いの場所へ散っていく。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
てんでんばらばらに散らばって
有島武郎 / 生まれいずる悩み
このカテゴリを全部見る
「店・施設」カテゴリからランダム５
キハ１２は無人の北美寄駅に、お愛想のように止まった。
浅田次郎 / 鉄道員（ぽっぽや）「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録 amazon
店内の雰囲気、造作、装飾、器物……何をとっても老舗の格調が看てとれる。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
その向こうには本屋がある。いつも立ち読みの人々がずらりとこちらに背を向けている。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
夜更けの寄宿舎の中は朽廃したお寺のような感じだった。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
「乗り物」カテゴリからランダム５
熱海行きの小さい 軌道 列車が 大粒 な火の粉を散らしながら、息せき彼らを追い抜いて行った。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
電車はがたごと揺れながら、ゆるやかなカーブを曲がってゆく。ネオンや看板をちりばめた景色が窓を通り過ぎる。車内は白く明るく、家路に向かう人々はみな黙って眠そうに連なっている。
吉本ばなな / うたかた「うたかた／サンクチュアリ」に収録 amazon
車両と車両の連結部は、うねうねと、爬虫類の動きを模すように左右に揺れる。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム５
「いいわよ。名前は、神谷──」 「ちょっと待って」 机の上をひっくり返してメモを探す佃に、「メールするからいいわよ」、とまるでこっちの様子が見えているかのように沙耶はいった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
岩の真ん中へんに猫の目玉くらいの割れ目がある
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
小石のように落下していく。
遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
店・施設 の表現の一覧
乗り物 の表現の一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ
