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君の頭がしびれて行くのか、世界がしびれて行くのか、ほんとうにわからなかった。恐ろしい境界に臨んでいるのだと幾度も自分を警 めながら、君は平気な気持ちでとてつもないのんきな事を考えたりしていた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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感覚が麻痺する
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前後の文章を含んだ引用
......て深い井戸に投げ込まれた灯明のように、深みに行くほど、君の心は光を増しながら、感じを強めながら、最後には死というその冷たい水の表面に消えてしまおうとしているのだ。 君の頭がしびれて行くのか、世界がしびれて行くのか、ほんとうにわからなかった。恐ろしい境界に臨んでいるのだと幾度も自分を警 めながら、君は平気な気持ちでとてつもないのんきな事を考えたりしていた。そして君は夜のふけて行くのも、寒さの募るのも忘れてしまって、そろそろと山鼻のほうへ歩いて行った。 足の下遠く黒い岩浜が見えて波の遠音が響いて来る。 ただ一飛......
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君の頭がしびれて行くのか、世界がしびれて行くのか、ほんとうにわからなかった。恐ろしい境界に臨んでいるのだと幾度も自分を警 めながら、君は平気な気持ちでとてつもないのんきな事を考えたりしていた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
波の音も星のまたたきも、夢の中の出来事のように、君の知覚の遠い遠い末梢 に、感ぜられるともなく感ぜられるばかりだった。すべての現象がてんでんばらばらに互いの連絡なく散らばってしまった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
鉛のように鈍ってしまった。
有島武郎 / 或る女
不思議なしびれはどんどん深まって行く。波の音なども少しずつかすかになって、耳にはいったりはいらなかったりする。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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