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きのう古藤が持って来た花が、暑さのためにれたようにしぼみかけて、甘ったるい香を放ってうなだれていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......ような捨てばちな気分になっていた。そしてふらふらと少しよろけながら、衣紋えもんも乱したまま部屋へやの中を片づけようとして床の間の所に行った。け軸もない床の間の片すみにはきのう古藤が持って来た花が、暑さのためにれたようにしぼみかけて、甘ったるい香を放ってうなだれていた。葉子はガラスびんごとそれを持って縁側の所に出た。そしてその花のかたまりの中にむずと熱した手を突っ込んだ。死屍ししから来るような冷たさが葉子の手に伝わった。葉子の指先......
単語の意味
項垂れる(うなだれる)
香(こう)
項垂れる・・・悲しさや不安、恥ずかしさ、落胆などが原因で、力なく首を前に垂れる。がっくりする。
・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
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