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マンションや飲食店が立ち並んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、オフィスビルしかなくなっていく。 その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心地いい。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......い浮かべながら、私はレジを打つために爪が切りそろえられた手を、膝の上で静かに撫でた。 朝、早く目が覚めてしまったときは、一駅前で降りて店まで歩くことにしている。マンションや飲食店が立ち並んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、オフィスビルしかなくなっていく。 その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心地いい。初めてこの店に迷い込んだときと変わらない光景だ。早朝、たまにスーツ姿のサラリーマンが早足で通り過ぎていくだけで、ほとんど生き物が見当たらない。 こんなにオフィス......
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
洋介は四、五分 佇んでいたが、一郭は絵の中にあるように動かない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
(部屋探しの内見)遺跡みたいにがらんとしたところ
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
客の来ているのは見たことがない。
梶井基次郎 / 温泉
吹き抜けの広々とした空間にちらほらとしかいない閲覧客が、館内の空気を外よりも寒々しく感じさせる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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威光に恐れて逃げる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
平静さは静止の状態での勇気である。真に果敢な人間は常に穏やかである。決して驚かされず、何物にもその精神の均衡を乱されない。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
黒焦げの死骸はどこにさわってもぼろぼろと毀(こわ)れる灰の人形
川端 康成 / 掌の小説 amazon
(薄っぺらい)一品料理のように一目でもってその内容がわかってしまうような、そんな心の貧しい浅い痩せた「三流」の女たち
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
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無人の気配い
岡本かの子 / 河明り
放浪人が落ち葉のように吹き寄せられる
林 芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 amazon
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