実もフタもないこの暑さ
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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暑い・蒸し暑い
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......生きるかの二ツの道……。夜になれば、白人国に買われた土人のような淋しさで埓 もない唄をうたっている。メリンスの着物は汗で裾にまきつくと、すぐピリッと破けてしまう。実もフタもないこの暑さでは、涼しくなるまで、何もかもおあずけで生きているより仕方もない。 何の条件もなく、一カ月三十円もくれる人があったら、私は満々としたいい生活が出来るだろうと思う......
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暑い・蒸し暑いの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ほうろくのように焼けた暑い直方の町角
林芙美子 / 新版 放浪記
すこし汗ばむような陽気だった。杏 の花の香が熟 れている。
吉川英治 / 銀河まつり
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山の凍てついた空気のなかを暗 をわけて歩き出した。身体はすこしも温かくもならなかった。
梶井基次郎 / 冬の蠅
一日が、耐えきれぬほどの暑さと耐えきれぬほどの長さで移って行く
藤枝 静男 / 或る年の冬 或る年の夏 amazon
扇風機にでも吹かれるように「寒気」が襲ってきた。
小林多喜二 / 蟹工船
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