ベッチャリしたさつまいもでも、じゃがいもより甘味があるので、喜ぶひともいた

まだ肌の白くかつ薄赤味を帯びた人形の手足のような甘藷（さつまいも）

ぬくもりのあるねっとり甘い藷（いも）の粒子が、舌と口腔をくまなく塗りつぶすような味

（カモテカホイ）地下茎が 千せん 成なり 瓢箪びょうたん のようについていた。

（おいらんは、）薄くてうす赤い皮。紫色を帯びたねっとりした白。細身の甘い「おいらん」はその名の通り女らしくやさしいおいもだった。反対に「金時」は大ぶりで、黄金色にぽっくりして、

初めて本物コンニャクを食った。今まではコンニャク風だった気がする。

じつに官能的な食感で、嫌な匂いもしない、しかも味がある！ほっこりと甘い豊かな味だ！！

バケツのなかには、日を浴びて、海水浴の日に灼けた女の肌のようにみえる蒟蒻がひしめいていた。

すじのない栗のようなホコホコとした味で、実にうまかった。

（焼き芋）汚なづくりのおじさんが、汚なづくりの屋台を引っぱって歩きつつ、ときどき「いーしやーきいもー。早く来ないと行っちゃうよー」などと寝ぼけた声で放送しながら冬の木枯らしの中を歩いていくというイメージ