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タラップの段々を一つ置きに片足で跳躍して上って
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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階段をのぼる・おりる
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......、もっと不気味だった。  麻のロープが鉄管でも握るように、バリ、バリに凍えている。学生上りが、すべる足下に気を配りながら、それにつかまって、デッキを渡ってゆくと、タラップの段々を一つ置きに片足で跳躍して上ってきた給仕に会った。 「チョッと」給仕が風の当らない角に引張って行った。「面白いことがあるんだよ」と云って話してきかせた。  ――今朝の二時頃だった。ボート・デッ......
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片方の缶を投げてよこす。心地よい重さが掌で揺れる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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