(衣料品店)古いマネキンが数体、外へ飛び出したくてたまらないような格好で立っている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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店内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......ワゴンが置かれ、見るからに中年女性向けのセーターが並べられている。 房枝は足を止めて店内を覗いた。外がまだ明るいせいか、店内はまるで電気が消えているように暗く、古いマネキンが数体、外へ飛び出したくてたまらないような格好で立っている。 マネキンが着た服には大きな値札がつけられていて、まず定価が赤い×で消され、そこに赤字で割引料金が書かれ、それがまた×で消されて、結局、値段は記されていない。 ......
単語の意味
堪らない(たまらない)
堪らない・・・気持ちを抑えられない。気持ちを抑えられないくらい、素晴らしく素敵。なんともいえないほど素晴らしい。「仕事のあとのビールは堪らない」
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レコードショップの自動扉が開いて、聞き覚えのあるポップスが流れ出し、すぐにまた閉ざされる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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いつも通り鍵を右に廻した。カチリ、変な抵抗が手先に伝わり、扉は開かない。伸子は屈んで鍵穴を見た。ついで念のため把手を廻して見た。戸は難なく内側に開いた。錠は掛っていなかったのだ。
宮本百合子 / 伸子
電気の円い硝子笠が、雲の中に浮いた月のように見えた。
林 芙美子 / 晩菊 amazon
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