またおかしなことを言ってしまったかと、差し込むような不安を覚えた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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不安になる
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......た。「そうでしたわね。昨日でした」「何時頃ですか?」角刈りの刑事は淡々と訊く。「ええと……昼前だったかと……」 刑事がすっと音を立てて息を吸い込んだので、尋恵はまたおかしなことを言ってしまったかと、差し込むような不安を覚えた。しかし、それは単に癖のようなものだったらしく、彼は口調を変えずに質問を進めてきた。「そのときですけどね……武内さん、目の下を青く腫らしてましたか?」 まったく意......
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それを思い出して、それはどちらかというと小気味のよいふるまいであるはずなのに、女のまわりに浮かんでいる何かと何かが小さく衝突した加減によって、くじかれて、なぜかとんでもない不安のなかに放り出されたような気持ちにもなって、立ちつくしてしまうというようなことがある。ときどき。しかしそれはいつも、ほんの少しのことなのでそれがしゅっと渦を巻いて消えてしまうまで、だいじょうぶ、だいじょうぶ。目をつむったりひらいたりして息を整えたりして色々なものを逃がしてやる。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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汗で額を光らせたまま
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
とたんに喉の奥がぎゅっと詰まり、またもや悪心が込み上げてきた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ふらふらになるほど悩まれて
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