火の粉のように海を走って行く 勇ましい帆船
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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帆船・ヨット
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前後の文章を含んだ引用
......なにも背伸びをして 空高く呼んでいるではないか! 遠い潮鳴の音を聞いたか! 波の怒号するのを聞いたか 山の上の枯木の下に 枯木と一緒に双手 を振っている女房子供の目の底には 火の粉のように海を走って行く 勇ましい帆船がいつまでも眼に写っていたよ。 宿へ帰ったら、蒼 ざめた男の顔が、ぼんやり煙草を吸って待っていた。 「宿の小母さんが迎いに来て、ビックリしちゃった。」 「…………」 ......
単語の意味
帆船(はんせん)
勇ましい(いさましい)
帆船・・・帆(ほ、船の柱に張られた布)に風を受けて走る船。帆掛け船(ほかけぶね)。
勇ましい・・・1.死など、予想される危険や困難にひるむことなく立ち向かうさま。勇敢なさま。
2.無謀な行為で目標を達成しようと意気込むさま。周囲の非難を恐れず、大胆に行動するさま。自分の能力不足を自覚していない人の言動を皮肉っていう場合もある。
2.無謀な行為で目標を達成しようと意気込むさま。周囲の非難を恐れず、大胆に行動するさま。自分の能力不足を自覚していない人の言動を皮肉っていう場合もある。
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帆船・ヨットの表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
元気に風を孕 んだ帆船は 白いしぶきを蹴って海へ出てゆく
林芙美子 / 新版 放浪記
入り江の入り口のあたりには大きなヨットが一隻停泊し、帆を下ろした高いマストが巨大なメトロノームみたいにゆっくりと左右に揺れていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
そのマストの下の方には、桟橋に流れかかったぼろ布のように帆布が、まといついていた。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
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「乗り物」カテゴリからランダム5
船が竿を弓のように張って流れを遡(さかのぼ)って行く
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
電話の向こうで車のクラクションが続けざまに鳴るのが聞こえた。運転手は何かに対してかなり腹を立てているようだった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
この家を目指してくるような轟きで、ごおっと国電が何事もなく行きかう
幸田文 / 流れる amazon
荒く組んだ筏
岡本かの子 / 河明り
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