朽葉色に日焼けした、骨董のような薄い本
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......た。「第五の悲歌は、丁度真ん中だけど、書かれたのは実は、最後の最後なの。戦争が終わって少し経った頃。一九二二年二月。」 洋子はそう言うと、立ち上がって、書棚から朽葉色に日焼けした、骨董のような薄い本を取り出してきて、第五の悲歌のページを探した。 しかし、せっかくならという風に、第一の悲歌の名高い劇的な冒頭も、少し英訳して読んで聴かせた。 蒔野は、その戦慄的......
単語の意味
朽葉色(くちばいろ)
朽葉色・・・くすんだ赤が入った黄色。枯れた落ち葉の色。
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村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
降雨の風景ばかりを撮った一冊がとくに気に入って、何度も繰り返し見入る。ページの間から雨のにおいが立ちのぼってくる。樹木やアスファルトを打つ雨滴のざわめきに包まれていると、そのまますうっと写真の街へ入り込んでいけそうな錯覚に襲われる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
相当に古い。大きさはA4判ほどで、かなりの厚みがある。製本されたものではなく、光沢のある緑色の紐で右端が綴じられていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
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村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
夜までどう時間を潰せばいいかを考える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 或る女
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