空は玻璃 のように澄み切って陽は照っている。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:98% 作品を確認(青空文庫)
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空・青空
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前後の文章を含んだ引用
......。それとも人間はそんなものでしょうか」 と、言った。 汽車の窓から伊勢路の山々が見え出した。冬近い野は農家の軒のまわりにも、田の畦 にも大根が一ぱい干されている。空は玻璃 のように澄み切って陽は照っている。 私は身体を車体に揺られながら自分のような平凡に過した半生の中にも二十年となれば何かその中に、大まかに脈をうつものが気付かれるような気のするのを感じていた。それ......
単語の意味
玻璃・頗梨・玻瓈(はり)
玻璃・頗梨・玻瓈・・・1.仏教の七宝(しっぽう)のひとつで、水晶のこと。
2.ガラスの異称。
2.ガラスの異称。
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銀粉をぶちまけたような明るい青空
海音寺塩五郎 / 戦雲「武道伝来記」に収録 amazon
とにかくはっきりした、きびしいほど鮮やかな光景だった。 空が青い。 ガラスのような、固い素材でできているみたいに明確な、濃い青だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
雲は骨のように白く細く、空は突き抜けるように高かった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
蒸すような空気がこもって
有島武郎 / 或る女
どこまでも寡黙に、頑なな石の心をもって天空のその場所に腰を据えていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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