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早春から初夏にかけて、その庭に花が絶えぬ。柿の裸木に若い芽が燃えたち、若葉が新緑となってゆく経過が、書斎の窓いっぱいに見てとれる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......、こよなく樹木を愛する人物ゆえ、いまは親類同様のつきあいとなっていることだし、その隣家の庭がわが家のもの同様となっている。両家をへだてるものは低い垣根のみだ。 早春から初夏にかけて、その庭に花が絶えぬ。柿の裸木に若い芽が燃えたち、若葉が新緑となってゆく経過が、書斎の窓いっぱいに見てとれる。 散歩の帰途、近くの商店街の文房具店で買物をする。二十そこそこの若い女店員で応対ぶりはわるくないのだが、わずかな品物を包装するときの、まるで五歳の幼児にひとしい......
単語の意味
新緑(しんりょく)
早春(そうしゅん)
初夏(しょか・はつなつ)
若葉(わかば)
新緑・・・晩春や初夏のころの、木々の若葉のみずみずしい緑。
早春・・・春の初め。2月から3月初めのころ。初春。浅春(せんしゅん)。
初夏・・・ 夏の初め。陰暦4月の異名。孟夏(もうか)。首夏(しゅか)。
若葉・・・芽を出したばかりの葉。とくに、初夏の木々のみずみずしい葉。新葉(しんば)。
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小さい池や噴水のある可愛らしい庭
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
縁側に立ったまま、明るい初夏の日差しのさしこむ我が家の狭い庭を眺めてみた。眺めたからといって心がなごむような庭ではない。一日のうちほんの少しの時間しか日が差さないから土はいつも黒く湿っているし、植木といっても隅の方に二株か三株ぱっとしないアジサイがあるだけだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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林芙美子 / 新版 放浪記
狭いプレハブの事務所には冷房がなく、事務机の横に置かれた真新しい感じの扇風機が音もなく回っている。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
卯の花が真っ白に咲いている垣
森 鴎外 / 阿部一族 amazon
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