ビルの五階にあった窓から見下すと、電車や自動車や通行人などを蟻のように数えることもできた。
福永 武彦 / 草の花 作品を確認(amazon)
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見下ろした風景
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単語の意味
見下す(みくだす)
蟻(あり)
見下す・・・1.上のほうから下を見る。見おろす。
2.軽く見る。大したことない、と馬鹿にする。
2.軽く見る。大したことない、と馬鹿にする。
蟻・・・アリ科の昆虫の総称。くの字の触覚を持ち、胸と腹と間にくびれがある。地中などで、女王蟻を中心に、雄の蟻、働き蟻(生殖能力のない雌)が階級を持ち集団で社会生活を営む。働き蟻は地上を歩いて食物を集め、勤勉なものの典型とされる。新しく羽化した女王と雄には翅(はね)があり(羽蟻)、交尾後に翅を失う。
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見下ろした風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部屋は3階で、その窓から見える街並は夜中も夜明けも真昼も、いつも小さくて平和だった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
見下ろすと、ホテルの脇のコンクリートの空間を、車が半円を描いて道路へすべり出して行く。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
窓の外には冷やかな初秋の闇が広がっていた。地上には黄色い小さな街の灯がどこまでも連なっている。上から眺めていると、それはたしかに踏みつぶされるのを待っているように見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
ここはもはや下界ではない
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
さしかける古い森林の深いどす青い陰
岡本かの子 / 河明り
奥野画廊は銀座の通りに面していた。絶えず人通りがある。身なりのいい男や、美しい装いをした女の群れが通る。店の前は、そういう群衆の流れる小川のようなものだ。色彩のある水は両方から流れ交う。
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
人波は、水溜りのお玉じゃくしの群のように、後から後から押して来ては揺れうごいた。
徳永 直 / 太陽のない街―他二篇 (1953年) amazon
南北に長く木の実を海上に浮かべたような島
塩野 七生 / ロードス島攻防記 amazon
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