TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夕日・西日
斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。
太宰治 / 走れメロス ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
夕日・西日
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復 と共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である。斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。......
単語の意味
燃える(もえる)
斜陽(しゃよう)
燃える・・・1.物に火がつく。燃焼する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
斜陽・・・1.夕日。夕方、西に傾いた太陽。斜めに差す夕日の光。
2.勢いのあったものが衰えること。衰退。
2.勢いのあったものが衰えること。衰退。
ここに意味を表示
夕日・西日の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
西の空がかすかに赤かったが、それは街並に落ちるまでには至らなかった。光は、 暗澹 と横たわる大気を射抜く力も 失せ、逆にすべての光沢を 覆うかのように忍び降りては死んでいく。ときおり、狂ったような 閃光 が 錯綜 することはあっても、それはただ 甍 の雪や市電のレールをぎらつかせるだけで終わってしまう。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
僕と蔭山は赤い光の中で、しばらくじっと立っていた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
もうすっかり日が暮れているのに気付き、部屋の電気のスイッチを入れた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
夕陽の溜息のような光線が、屋根屋根を越えて、河の水面にきらきらと映る。
福永 武彦 / 飛ぶ男「廃市/飛ぶ男 (新潮文庫 草 115-3)」に収録 amazon
引窓の隙が白くなった
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ