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傷口に血が薄っすらと浮かび上がるかのように、足元から馴染みの薄い感情が沁み込んでくるのを感じた。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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気持ちが高まる・こみ上げる
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前後の文章を含んだ引用
......ね。まあそれはそれで好都合かもしれませんが。何と言っても人ってのはいつだって死にたがってるんでしょう。あんたも例外じゃないでしょうに」 その瞬間、鯨はじわりと、傷口に血が薄っすらと浮かび上がるかのように、足元から馴染みの薄い感情が沁み込んでくるのを感じた。何だ、このざわざわと毛が逆撫でされる感覚は、と訝しがり、そしてすぐに分かる。 焦りだ。 焦りが、襲ってきた。 目を見開くが、依然として岩西は見えない。現実はどこ......
単語の意味
馴染む(なじむ)
馴染む・・・慣れる。慣れて違和感がなくなる。いい感じに調和する。すっかり親しみを感じるようになる。
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その思いは胸にふくれあがり、私を支配しようとした。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
胸の中を突如として、正体の知れない不可解な暗い感情の稲妻がとおりすぎる。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
胸の奥底にある濃くて熱い液体が泡立つ。ひとつの宇宙が体に入ってくる。体内で命を持ってしまう。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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芥川龍之介 / 羅生門
時折ハーモニクスのように、ふっと声が裏返る
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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