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信じていていいと言ったあのひとの言葉が胸に来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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思い起こす・記憶をたどる
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前後の文章を含んだ引用
......連れて行って下さい。どうしても会って話して来たいもの……」  私に「サーニン」を送ってよこして、恋を教えてくれた男じゃないか、東京へ初めて連れて行ったのもあの男、信じていていいと言ったあのひとの言葉が胸に来る。――波止場には船がついたのか、低い雲の上に、船の煙がたなびいていた。汐風しおかぜが胸の中で大きくふくらむ。 「気持ちのなくなっているものに、さっちついて行く事もないがの…......
単語の意味
胸(むね)
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
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(彼女の)視線はわたしをすり抜けて、過去の時間をなぞっているように見えた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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