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あれ、と思った時にはアスファルトに座り込んでいた。頭がぐんと重くなり、顔の筋肉が弛んだ。瞼が閉じてくる。夜空の藍色と杉林の黒が混じり、車道の無機質な灰色と合わさったかと思うと頭がその色で染まる。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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眠たい・眠気
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前後の文章を含んだ引用
......った夜の道に、血液なのか、ガソリンなのか、液体がすうっと伸びているのを眺めながら、鈴木はその場に倒れ込みそうになる。疲労感と安堵に包まれた。不意に、膝が折れる。あれ、と思った時にはアスファルトに座り込んでいた。頭がぐんと重くなり、顔の筋肉が弛んだ。瞼が閉じてくる。夜空の藍色と杉林の黒が混じり、車道の無機質な灰色と合わさったかと思うと頭がその色で染まる。眠い。 鈴木はホテルのレストランで、皿を前にしていた。広島の高層ホテルの最上階、朝の穏やかな陽射しが注いでいる窓際で、フォークに刺した揚げ物を頬張っている。力い......
単語の意味
藍色(あいいろ)
無機質(むきしつ)
弛む(たるむ)
弛む2(たゆむ)
夜空(よぞら)
瞼・目蓋(まぶた)
藍色・・・くすんだ青色。黒色がかった青色。藍(植物)で染めたような色で、ジーパンのような青。インディゴ。
無機質・・・ビタミンと同様に体の機能の維持や調節になくてならない栄養素。ミネラル。
弛む・・・ぴんと張っていた物や気持ちがゆるむ。
弛む2・・・いやになって、心の緊張がゆるむ。努力を怠る。なまける。
夜空・・・夜の空。
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
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(ゆっくりと目覚める)音楽の音で目がさめた。それほど大きな音ではない。聞こえるか聞こえないか、そんな遠い音楽の響きだ。しかしその響きは顔のない水夫が夜の海に沈んだ 碇 をゆっくりとたぐりよせるように、徐々に、しかし確実にぼくを覚醒させた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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血の気のない影法師みたいな男
夢野久作 / あやかしの鼓
身動きすると苦しく、目をつぶると靄(もや)のような眠気がかぶさってくる。
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
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