〔竹乃家〕という店名も、中華料理の店としておもしろいし、それには大正の末期に、中国から帰化した先代の石田華さんが開店したころの、松本市の雰囲気がそこはかとなく感じられる
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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......いる。 その、しっかりとした調理は、写真からも看てとれる。 松本に住み暮す人びとはもとより、たとえ一年でも松本にいた人ならば、先ず〔竹乃家〕を知らぬはずがない。〔竹乃家〕という店名も、中華料理の店としておもしろいし、それには大正の末期に、中国から帰化した先代の石田華さんが開店したころの、松本市の雰囲気がそこはかとなく感じられるではないか。 いずれにせよ、よき時代だったのである。 先代は広東省の人で、上海航路の船で料理の修行をしたのだそうな。 現店主の石田明さんは、「店の名は、松本に、......
単語の意味
そこはかとなく
そこはかとなく・・・理由や原因ははっきりと分からないが何となく。どこがどうという理由はないけど、そんな雰囲気があるさま。
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天地玄黄とかいう千字文(せんじもん)を盗んだ様な名前
夏目 漱石 / 吾輩は猫である amazon
差し出された名刺で、黒崎俊一という名を知った。姓も名も、字のかたちも、音の響きも十和子には好ましかった。黒崎俊一という姓名に、逆らい難い特別な啓示が秘められているような気さえしたのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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外国に行くととたんにぴんぴんと水をはじく魚のようになった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
颯爽としたスポーツ選手とでも言うような、誠実そうな外見
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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