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それは綺麗な空だったが、どことなく使い古された中古品みたいに見えた。競売にかけられる前に薬用アルコールで見栄えよく磨きあげられた中古品の空だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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空・青空
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前後の文章を含んだ引用
......僕はあきらめてウィスキーをもうひと口飲んだ。熱い感触が喉を越え、食道の壁をつたい、手際良く胃の底に下りていった。窓の外にはまっ青な夏の空と白い雲が広がっていた。それは綺麗な空だったが、どことなく使い古された中古品みたいに見えた。競売にかけられる前に薬用アルコールで見栄えよく磨きあげられた中古品の空だった。僕はそんな空のために、昔は新品だった夏の空のために、もうひと口ウィスキーを飲んだ。悪くないスコッチ・ウィスキーだった。そして空の方も見慣れてしまえばそれほど悪く......
単語の意味
何処とも無く(どこともなく)
見映え・見栄え(みばえ)
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
見映え・見栄え・・・見た目がはえている(=立派に見える)こと。外観がよくて、目立つこと。見た感じがいいこと。
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空は突き抜けるように青かった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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指を入れでもしたら染まるような空の青さ
塩野七生 / ロードス島攻防記 amazon
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