獣の息遣いが背後に迫っている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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人の気配
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前後の文章を含んだ引用
......にかく、その空白のような時間に、雪見は自分の身体ごとを投げ出していた。夢中でまどかを抱き抱えた。間に合った。震えが意味をなさない声となって、口からこぼれ出た。 獣の息遣いが背後に迫っている。向き合うのは危ない。自分の背中を盾にするしかない。 次の瞬間、雪見の太腿に荒々しい唸り声が絡まり、鋭い痛みが神経を走った。 雪見はもう一度悲鳴を上げていた。それ......
単語の意味
息遣い・息使い(いきづかい)
息遣い・息使い・・・息の使い方。息を吸ったり吐いたりするようす。呼吸の調子。
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人の気配の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(気配なく近づく人)気がつくと自分の五感が警戒する距離に迫ってきている。それが大胆なだけに、五感の警戒が一歩遅れてしまうのだ。そして慌てて警戒信号を発することになる。武内と接するときはそんな感覚が付きまとう。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じように静まり返っていても、どっかに人が隠れている部屋と無人の部屋では空気がちがうじゃないですか。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(侵入者の気配に気づく)二人が音も立てずに靴を脱いだ時、急に濃度の上がった空気に息苦しさを感じて目を覚ましたのだ。彼は、甘く重苦しい空気が垂れ幕のように胸に覆い被さるのに我慢できずに、水を飲もうと起き上がった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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必ず笑って出てくるんだ。義務か聖職のように笑いながら。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
幼少期から馴染んだおじいちゃんの顔が、こうしてなにか粘土で造った人形のような感じになってしまった
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
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夕焼け色の湖をバックにベンチに座っている二人に、リリカルなピアノ曲なんかをそっとかぶせてみる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
(気配なく近づく人)気がつくと自分の五感が警戒する距離に迫ってきている。それが大胆なだけに、五感の警戒が一歩遅れてしまうのだ。そして慌てて警戒信号を発することになる。武内と接するときはそんな感覚が付きまとう。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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