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頭上にはのっぺりと薄い半月が、誰かの忘れ物のようにぽつんと置かれていた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......今日の結果は、次に入れ替わった時に伝えればいい。彗星のことも訊いてみよう。明日か明後日にはどうせまた入れ替わるのだ。俺はそう考えながら、ようやく歩道橋を降りた。頭上にはのっぺりと薄い半月が、誰かの忘れ物のようにぽつんと置かれていた。 でもこの日以降もう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった。第四章 探訪 鉛筆を、ひたすらに動かす。 炭素粒子が、紙の繊維に吸着していく。描線が重なり、白......
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半月(はんげつ)
半月・・・半円の形の月。弦月(げんげつ)。弓張り月。
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