快感が全身をかけめぐり、わたしは再び目を閉じた。彼は年齢を感じさせないほど素早く強烈な動きで、腰を使い、烈しくわたしを突き上げてきた。遠のきかける意識の中で、その後に続く言葉を待ったのだが、彼はもう何も言わなくなった。 　わたしは何度も何度も、数えきれないほど何度も、頂点にのぼりつめ、その都度、自分でも驚くほど大きな声をあげた。

（娼婦とのセックス）僕は本当に何もせずにそこにごろりと寝転んでいるだけだった。彼女が全部やってくれた。手際の良いガソリン・スタンドみたいだった。車を停めて鍵を渡せば、給油から、洗車から、空気圧のチェックから、オイルの点検から、窓拭きから、灰皿の掃除から、何から何までやってくれる。

芋虫か何かのように、ベッドの上で動いている二人

生の営みを日常の儀式のように交わす

女の中に入ってグチャグチャになるまでかき回す。

見るたびに胸が息苦しいほど甘美な気分に捉えられる

彼女といるとなんかあったかい輝きの中にいるような

三葉が笑うと──今になって、俺は気づく。世界までが、一緒になって喜んでるみたいだ。

片思いの矢印は特定の子たちに集中する。

「……守ちゃんが女の脚の話なんかすると、ゾッとするわ」股の隙間を手探りされたような不快感で、蜜枝は首をすくめた。