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涙がでないぶん、胸を切るような何かがこみあげてきた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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泣きそう・泣くのを我慢
気持ちが高まる・こみ上げる
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前後の文章を含んだ引用
......かどうか、自分ではよくわからない。もしかしたら、望んでいるあまりに望んでないふりをしているのかもしれないわね。」 私は泣いていたと思う。 顔が泣いていないぶん、涙がでないぶん、胸を切るような何かがこみあげてきた。泣くのが失礼だと思った。「でもさあ。」 萃は笑った。「堕ろすって言ったら、ついてきてね。」「もちろん。」 私は言った。「できれば、そうしたほうがいいかもしれない......
単語の意味
胸(むね)
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泣きそう・泣くのを我慢の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
目がしらの所が非常に熱い感じを得たと思った、鼻の奥が暖かくふさがって来た。
有島武郎 / 或る女
私は言葉が返せず、胸の中が奥底からぶるぶると震えるのを必死でこらえていた。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
声をたてて泣きたくなる。
林芙美子 / 新版 放浪記
涙をくくみながら
林芙美子 / 新版 放浪記
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気持ちが高まる・こみ上げるの表現・描写・類語(興奮・気持ちが高ぶるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の奥底にある濃くて熱い液体が泡立つ。ひとつの宇宙が体に入ってくる。体内で命を持ってしまう。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
この男の悪を憎む心は、老婆の床に挿した松の木片 のように、勢いよく燃え上り出していた
芥川龍之介 / 羅生門
その思いは胸にふくれあがり、私を支配しようとした。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
胸の中を突如として、正体の知れない不可解な暗い感情の稲妻がとおりすぎる。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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胸で悲しみを感じるときの表現・描写・類語(興奮・気持ちが高ぶるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(死んだ)弟のことを考える時、わたしの胸は石榴が割けたような痛みを感じる。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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胸で気持ちの高ぶりを感じるときの表現・描写・類語(興奮・気持ちが高ぶるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(デートの)待ち合わせの時間が近づくと、一刻一刻がずきんずきんと音を立てて胸に刺さってくるようだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
烈しい感情が胸の底からつきあげ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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涙が出るほど興奮するの表現・描写・類語(興奮・気持ちが高ぶるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
涙が出たほどに興奮し
太宰治 / 人間失格
感動でぞっとし、涙を浮べた。
宮本百合子 / 伸子
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「悲しみ」カテゴリからランダム5
気持ちが沈みこんだ。沈んで沈んで、井戸の底の闇の彼方に落ちていきそうになった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
シャワーを止めると、膝をついた。声が漏れた。嗚咽のような声になったが、涙は出なかった。涙を流す余裕もなく打ちのめされていた。睦子を失いたくなかった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
寂然として一層唇を固く閉じ眉根に深く刻んだ皺をピクリともさせない
谷崎潤一郎 / 春琴抄 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
ふすま一枚で隔てられただけの部屋では声をあげて泣くこともできない。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
涙に胸がむせた。
林芙美子 / 新版 放浪記
人の涙は本当に、後から後からあふれて、ほほをつたって地面に落ちるんだ……と思った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
涙は、ポンプからふきだす水のようないきおいであった。
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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