うすい靄 が月の光を含んで窓から部屋へ流れ込むと消えた。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......校教授の娘のカテリイヌに遇った。 秋もなかば過ぎた頃である。教授はその部屋には電気ストーヴが桃色の四角い唇を開けていた。それでいて窓の硝子戸は開け放されていた。うすい靄 が月の光を含んで窓から部屋へ流れ込むと消えた。だいぶ馴染もついたからというので新吉が通って居た建築学校教授ファブレス氏が新らしい生徒だけを自宅の晩餐 に招いたのである。こんな古風な家が今でも巴里に残っているか......
単語の意味
含む(ふくむ)
含む・・・1.口の中に入れて噛んだり飲み込んだりせず、そのままの状態のこと。
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
2.ある気持ちを態度に示したり、なんとなくにおわす。「憂いを含んだ表情」
3.ある範囲の中にその要素が入っていること。「サービス料を含んだ値段」
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雲間から覗いた細い月が、仄かに青い二つの長い影を小路に落としている
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
月の光が、熱のない光線を入り江の両岸に、隈なく降り濺(そそ)ぐ
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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瞬き始めた空に花火が咲いた。一つ、二つ。九時から予定されている本格的な打ち上げの、前座みたいな花火だった。赤一色だけの火の花は、すぐに萎れて消えた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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太い針金のように光る雨の線
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
すだれのように雨垂れが打っている。
吉川英治 / 銀河まつり
山の稜線を隠すミルク色の霧
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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