日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

今度は弟は嬉しそうにした。このめりはりに秘密の匂いがした。

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　ページ位置：61%　作品を確認（amazon）

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......って、私はもらったメモを渡した。「これ、きしめん、っていうひとだよね？」　紙を見ながら、弟は言った。本名しか書いてないから、悩んだらしい。「そう、そのひと。」　今度は弟は嬉しそうにした。このめりはりに秘密の匂いがした。「友達？」「そうなんだ。その女のひとと公園で友達になって、すごくいいひとで、仲良くなったんだけど、そのひとの友達の男のひとが、すごくこわいひとで、それっきり何も......

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秘密・内緒・隠し事の表現・描写・類語（評判・人気のカテゴリ）の一覧ランダム５

（隠し事がばれない）きっといつか、すべてを蒔野が知る時が来る。その恐ろしい不安は消えることがなかったが、一月経っても、二月経っても何事も起きず、彼女は、自分の罪が、知らぬ間に、もう半ば〝なかったこと〟になりつつあるのを知った。誰も気づかなかった。そして、これからももう気づかれることはないだろう。そう考えて、彼女は罪悪感を横目で見つつ、やはり安堵の方に先に手を伸ばした。

平野啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ罪悪感・後ろめたい・良心の呵責秘密・内緒・隠し事

（秘密を打ち明けられて）私と父の間に、生まれて初めてある種の親密さが生まれたような気がした。

吉本ばなな / うたかた「うたかた／サンクチュアリ」に収録　amazon関連カテ親しい・仲がいい秘密・内緒・隠し事

打っても叩（たた）いても自分の本当の気持は吐かないという依估地（いこじ）なところを見せる

岡本かの子 / 母子叙情

所詮靴屋の秘密など鍵のない金庫と同じことだ。身分の高い者がその気になればだれでも簡単に探り出せる。

阿刀田高 / ゴルフ事始め「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録　amazon

愛子は黙ってしまった。この沈黙は愛子の隠れ家（が）だった。

有島武郎 / 或る女関連カテ黙る・沈黙秘密・内緒・隠し事口が堅い