ひしめくような人だかり。銭湯のような繁昌ぶり
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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繁盛している
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前後の文章を含んだ引用
......さんは、これから食堂へ飯を食いに行くのだが、五十銭貸してくれと云う。一緒に戸外へ出る。 泡盛屋の前で、はんてん着のお爺さんが酔ってたおれている。繩のれんの中にはひしめくような人だかり。銭湯のような繁昌ぶりだ。 飯田橋まで歩いて、松竹食堂と云うのにはいる。卓子は砂ぼこり。丼飯にしじみ汁、鯖の煮つけで、また、夫婦のよりが戻ったような気になる。このひとといることは身の......
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小石のようにゴタゴタ打ち並んだ客
菊池 寛 / ある恋の話 amazon
ジェイズ・バーは久し振りに客で込みあっていた。《…略…》まるで夏の盛りがもう一度巡ってきたような夜だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
(さびれる)大地震からこちらへばったり火が熄(き)えたように寂れた。
森田草平 / 初恋 amazon
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野天の温泉は、首をあげると星がよく光っていて
林芙美子 / 新版 放浪記
工場の外の壁には無数のパイプがまとわりつき、体内の筋肉を這い回る血管を思わせた。しかも、表面を覆う無数のイルミネーションは夜光虫に似て、グロテスクな景観も見ようによっては美しい。
鈴木 光司 / リング amazon
(本堂の)堂内は、気味の悪い海峡のように、幾つもの暗流が、渦巻き流れていて
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
港といっても黒い小石をつみかさねた舟着場が一つあるだけで、浜辺には頼りなげな小舟が二 隻、引き揚げられている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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