空地は平らで、くるぶしまでの柔かい草が浅瀬のように広がっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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草原・芝生
草むら・茂み
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前後の文章を含んだ引用
......ない夢だ。 それでも3フリッパーの「スペースシップ」は僕を呼び続けていた。 スペイン語の講師が車を停めたのは道路を五百メートルばかりはずれた空地のまん中だった。空地は平らで、くるぶしまでの柔かい草が浅瀬のように広がっていた。僕は車を下り、背中を伸ばして深呼吸する。養鶏場の匂いがした。見渡す限り灯りはない。道路の灯が僅かに辺りの風景をぼんやりと浮かびあがらせている。無数の虫の声が僕た......
単語の意味
踝(くるぶし)
踝・・・足首の関節のところで、内側と外側に骨が盛り上がっている部分。
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イナゴの大群が通り過ぎた跡のごとく、食物という食物が喰いつくされて、青草一本残されぬ有り様
奥泉 光 / 石の来歴 amazon
ススキだらけの空き地
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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草原の草の穂がさざなみのようにゆれて
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
草原が巾着(きんちゃく)の底のように、丘に囲まれて行き止まる
大岡 昇平 / 野火 amazon
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草むらに踏み入った。雑草の穂がざわざわと足元を撫でる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
海のように生い繁った熊笹
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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ぬっと胸を突きだしたような段丘
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
林の中で時折ばたばたという鳥の羽ばたきのような音が聞こえた。部分的に拡大されたような妙に鮮明な音だった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
すっかり葉の落ちた枝々《…略…》は、素裸かになって繊細な神経をさらけだしているかのようだ。
北 杜夫 / 狂詩「北杜夫全集 第1巻 牧神の午後」に収録 amazon
(オレンジがかった黄色のバラ)おひさまのような色で、これをテーブルの真ん中に飾ると、部屋全体がパッと明るくなりそうです。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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