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前後の文章を含んだ引用

......子へ下って来て、それこそ二十何年ぶりで、Ｃ屋へ入り、とろろ飯を食べたが、往時の風趣はどこにも残っていなかった。　建増した、がさがさとした大きな店の二階へ上ると、女中たちが客に尻を向けてテレビを見物している。　別に、とろろ飯の味は変っていないようだが、こうなると、すべてがぶちこわしになってしまう。　うまいものも、まずくなる。　それはさておき、店の前には自家用車がびっしりとならび、とろろ飯、大繁昌であった。◇　ところで近ごろ、三日ほど暇ができたので、友人のＡ君をさそい、丸子へ久しぶり......

単語の意味

女中（じょちゅう）

尻・臀・後（しり）

女中・・・中で（＝住み込みで）働く女性。旅館や料亭、他所の家庭などで住み込みで働く、お手伝いさん。

尻・臀・後・・・１．腰のうしろ下部で、肉が豊かについている部位。座るときや腰をかけるときに下に位置するところ。肛門（こうもん）と尾てい骨がある辺り。尻（けつ）。臀部（でんぶ）。御居処（おいど）。
２．衣服の１にあたる部分。「ズボンの尻」
３．和服の腰から下の、裾（すそ）のほうの部分。
４．物事や長く続いているモノの、後方や一番あと。終わりの部分。しまい。最後。末端（まったん）。結果。
５．容器の外側の底の部分。また、果物の底部。「鍋の尻」