感情や抑揚のない声の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
相手の声には怒りも恨みがましさもこもっていなかった。そこに含まれているのは何か違う種類のものだった。個人的な感情というよりは、客観的な情景のようなものだ。たとえば見捨てられて荒れ果てた庭とか、大きな洪水のあとの河川敷とか、そんな情景だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
抑揚の少ない、把みどころのない声
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
感情を押し殺すように言い
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
表情を欠いた中立的な声だ。高くもなく低くもない。硬すぎもせず柔らかすぎもしない。飛行機の発着時刻や株式市況を告げる声だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
冗談なのかどうかもわからなかった。体温を感じさせない、冷気が含まれているような、声だった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
手を喇叭 のように口にあてて彼に叫んだ。
横光利一 / 日輪
(ささやきに)クラリオネットが鳴るような生き甲斐を感じた
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
声はしかし、マグニチュード8の地震の最中に呟かれたように怒りで震えている。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
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