「赤ん坊は、両親がぎすぎすしているとその雰囲気を察知して泣き出すらしいんだ。喧嘩がはじまる前兆を察知したりね。その反対に、穏やかな人が寄っていくと、泣き止む」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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赤ん坊・幼児が泣く
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前後の文章を含んだ引用
......どいい」久遠は笑う。「そう言えば前に読んだ本に、赤ん坊は周りの人に敏感だって書いてあったよ」「本に書いてあることはたいてい、でたらめだ。目次と定価以外全部嘘だ」「赤ん坊は、両親がぎすぎすしているとその雰囲気を察知して泣き出すらしいんだ。喧嘩がはじまる前兆を察知したりね。その反対に、穏やかな人が寄っていくと、泣き止む」「穏やかな人って何だ」「人生を楽しんでいる人かも」「ギャングが通りすぎたら、赤ん坊は絶叫するか?」成瀬が自嘲気味に言う。「あんな大人がいるくらいなら生まれてこな......
単語の意味
赤ん坊(あかんぼう)
赤ん坊・・・赤ん坊】生まれて間もない子供。また、おなかの中の子供。身体が赤みがかっているからいう。赤子(あかご)。赤ちゃん。
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赤ん坊・幼児が泣くの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一方的にフルボリュームで泣き喚かれ、コミュニケーションが一切通じない。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
赤児は火のつくように泣いた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
けたたましく泣き出した。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(赤児は)急に顔中を皺にして泣き出した。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
赤ん坊が泣いていることに気がつく。車両の一番端のほうだった。車内に反響するくらいの声で、周囲の乗客も顔をしかめている。神経に障る泣き声ではあったが、誰も怒るわけにいかない。やりどころのない苛立ちが、列車内に漂う。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 生まれいずる悩み
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涙がはらはらと崩れて、光の糸を曳きながら流れる
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
リエは息を継ぐ暇も惜しんで泣いていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声をあげて泣いた。
林芙美子 / 新版 放浪記
固く目をとじて、パッと瞼 を開けてみると、せき止められていた涙が一時にあふれている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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