(舌を)もっと奥の方も見ようと指で強く引っぱる。すると舌の付け根に、こむら返りみたいな耐え難い痛みが走る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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舌
痛さ・痛い感覚
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前後の文章を含んだ引用
......てまた洗面所に行き、舌の表面を隅から隅まで調べる。二時間足らずの間にまた変化している。前にはなかったはずの舌の中央部にまで、赤らんだ発疹が幾つか散らばっている。もっと奥の方も見ようと指で強く引っぱる。すると舌の付け根に、こむら返りみたいな耐え難い痛みが走る。 居間にもどると、居間は居間ではなくて見知らぬ場所のようでもある。キョロキョロとあたりを見回す。電話に目がとまるとすぐにそれをひっつかむ。中丸屋の番号を押す。文......
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(食事中に噛んだ舌)舌を引っぱり出して洗面所の鏡に映すと、側面の紫がかった柔らかい粘膜に傷穴が開いている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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吉川英治 / 野槌の百
(注射が下手な結核医が打つと)胸に 罅 のはいったような痛みが走る
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「刺激」カテゴリからランダム5
指にちくちくと霙(みぞれ)が降っているような痛みを感じる
ジュール・ルナール / にんじん amazon
(頭痛を)癒すためには、たとえ人なり自分なり八裂きにしたとて、やっぱり虚空を爪で掻いてるような届かぬ気がする。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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