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高下駄のような感じの黒い箱枕
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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寝室・布団・ベッド
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前後の文章を含んだ引用
......よくきいた固い蒲団に、伸び伸びといたわるように両足をのばして天井を見上げていると、自分がしみじみあわれにみすぼらしくなって来る。お糸さんとお国さんの一緒の寝床に高下駄のような感じの黒い箱枕がちゃんと二ツならんで、お糸さんの赤い胴抜きのしてある長襦袢 が、蒲団の上に投げ出されてあった。私はまるで男のような気持ちで、その赤い長襦袢をいつまでも見ていた。......
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寝室・布団・ベッドの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
六月の末でもあるから筵(むしろ)のような蒲団(ふとん)もさほど苦にもならず
平出 修 / 逆徒 amazon
明るい色の毛布は視覚の効果も取り入れて最大限寒さをやわらげるために
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
(垢じみた煎餅布団は)板のようにしゃちこ張って身に着かないで起きているよりも一倍寒く感ずる。
国木田 独歩 / 竹の木戸 amazon
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あんなに高い、高いところに張り渡した蜘蛛の糸かのような細い綱
片岡鉄平 / 綱の上の少女
芸術は人間の渇仰 の極致を表わしたものだと思います
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(腰に下げた鈴の音は)腰のあたりに湧 き出して、彼の身体の内部へ流れ入る澄み透った溪流のように思えた。それは身体を流れめぐって、病気に汚れた彼の血を、洗い清めてくれるのだ。 「俺はだんだん癒 ってゆくぞ」 コロコロ、コロコロ、彼の小さな希望は深夜の空気を清らかに顫わせた。
梶井基次郎 / ある心の風景
アスファルト道路みたいに固く糊づけされたシーツに寝転んで
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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