湯浴みをしない皮膚は、臭くって、かさかさして、自分の身体みたいな気がしない。それが自分の物かと、獣じみた姿を考える
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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不潔な人
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前後の文章を含んだ引用
......は、役目の時刻を呶鳴ってから後でまた、低い、べつな声で、牢格子へ、 「――お寝み――」 といった。 雲霧は、薄っぺらな藁 ぶとんへ、ごろんと、横になった。二十日も、湯浴みをしない皮膚は、臭くって、かさかさして、自分の身体みたいな気がしない。それが自分の物かと、獣じみた姿を考えると、早くこんな腐れ損いは、小塚ッ原で火焙 りにして貰ったら、定めし、さっぱりするだろうと思った。 横になるまでは、眠くって眠くって堪らなかったが、木枕を、首にあて......
単語の意味
身体(しんたい)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
湯浴み(ゆあみ)
身体・・・人のからだ。肉体。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
湯浴み・・・1.風呂に入ること。「入浴」を上品にかっこよく言った言葉。
2.温泉に入って病気などを治すこと。湯治(とうじ)。
2.温泉に入って病気などを治すこと。湯治(とうじ)。
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