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遠雷のような海の音
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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海の音
時化・海が荒れる、波立つ
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前後の文章を含んだ引用
......える声がする。かすりの半纏 を着た娘が、一匹の黒犬を連れて、歌いながら急いで来た。波が大きくしぶきすると犬はおびえたようにキリッと首をもちあげて海へ向って吠えた。遠雷のような海の音と、黒犬の唸 り声は何かこわい感じだ。 「この辺に宿屋はありませんか?」 この砂浜にたった一人の人間であるこの可憐 な少女に私は呼びかけてみた。 「私のうちは宿屋ではな......
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太鼓の音のような海鳴り
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
雨の日も天気の日も、まるでホラ貝が鳴っているように殷々(いんいん)と海が鳴っていた。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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時化・海が荒れる、波立つの表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
海の上はただ狂い暴 れる風と雪と波ばかりだ。縦横に吹きまく風が、思いのままに海をひっぱたくので、つるし上げられるように高まった三角波が互いに競って取っ組み合うと、取っ組み合っただけの波はたちまちまっ白な泡 の山に変じて、その巓 が風にちぎられながら、すさまじい勢いで目あてもなく倒れかかる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
海上に無数の棘のような白浪が立つ
森 瑶子 / 風物語 (角川文庫 amazon
ヒューヒューと風の叫び、その風に波がしらを折られる
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
小学生の修学旅行で、車内は燕の群がさえずるよう
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
気ままに散歩するようなフレーズ
五木 寛之 / ワルシャワの燕たち amazon
ル、ルン。 黒い電話機がベルを鳴らした。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
見えない天の川の水もそのときはゆらゆらと青い焔 のように波 をあげるのでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
巨大な太陽が西に落ちて水平線がトマト・ソースのような赤に染まり、サンセット・クルーズの船が帆柱に灯をともし始めるまでそこに寝転んでいた。彼女は最後の一筋の光までを味わっていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き
宮沢賢治 / 風の又三郎
砂浜は白々とひろがって、見通しがよくきいた
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
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