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夜の靄が遠くはぼかしていた。円山、それから東山 。天の川がそのあたりから流れていた。
梶井基次郎 / ある心の風景 ページ位置:44% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
夜景・夜の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......の高い建物が、思わぬところから頭を出していた。四条通はあすこかと思った。八坂神社の赤い門。電燈の反射をうけて仄 かに姿を見せている森。そんなものが甍 越しに見えた。夜の靄が遠くはぼかしていた。円山、それから東山 。天の川がそのあたりから流れていた。 喬 は自分が解放されるのを感じた。そして、 「いつもここへは登ることに極めよう」と思った。 五位が鳴いて通った。煤 黒い猫が屋根を歩いていた。喬は足もとに闌 れた秋草......
単語の意味
天の川(あまのがわ)
天の川・・・晴れた夜空に、白くて川のように見える星の群れ。夜、空に帯状に見える無数の恒星の集まり。銀河。
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寺がある。朝からの霧が未だ晴れず、その大きな萱屋根が坐っている彼の眼の高さに鼠色に見えている。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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夜景・夜の眺めの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
レースのカーテン越しに、東京の夜景が見えた。夜景そのものが、ごうごうという、大都会の放つ地鳴りのような音を伴っているように思えた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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雨は単調に降り続いていた。時々、止んでしまったのかしら、と錯覚するほどひそやかな降り方だった。でも目を凝らすと、やはり雨は降っていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
視界を真っ白に閉ざす霧の中
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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(筧に)耳を澄まして聴くと、幽 かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。
梶井基次郎 / 筧の話
街灯が等間隔に立っていて、ひとしなみにあたりを照らしている
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
家々は既に戸を降し、ところどころに外灯の光が軒先を照らし、高い電柱の上にむき出しの電球がタングステンの鈍く輝いている線を高みを通る風に揺すられるように寒々と見せている。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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