恋人同士のように抱き合ってキスをする

思わず顔をあげると、すばやい指がコーヒーカップを持つようなしかたで十和子の顎を捉える。水島が背後から覆いかぶさって唇を吸う。《…略…》すぐに湯のように味のない唾液が水島から十和子に流れ下ってくる。強く押さえつけてくる指が頬の肉ごと奥歯の間に食い込んで、口を閉じることができない。

言葉が終わると同時に、まち子は邦彦に近づいてきた。ただ単に、まち子は顔をあげただけかも知れなかったが、邦彦はそこに顔を埋めていった。それはすぐに離れて行ったが、初めて嗅いだ口紅の 匂いが、いつまでも邦彦の 唇 に残っていた。

触れるだけのキスだというのに、びくりと細い肩を跳ねさせ、相手を上目遣いに凝視する。

過ぎていく時を防ぐように重ねられた唇は離れなかった。

（正常位）女は、まるで溺れかけている人のように男の大きな身体にしがみついている。

こみ上げて来る嬉しさと恋しさとで、口が利けなくなってしまった。

武内の上でせわしげに動きだした鈴子の体

彼にとって女たちは、そばをたまたま行き過ぎていく淡い影に過ぎない。

敏感な先端部分を刺激すると、快感が肛門のあたりから頭部までを貫く一本の筋となった。