白雲を棚曳 かせた連山
横光利一 / 日輪 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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山脈・山の連なり
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前後の文章を含んだ引用
......耳をつけた。彼は妻の傍にかけていった。 「奴国の追手が近づいた。乗れ。」 馬は卑弥呼と訶和郎を乗せて瀬を渡った。数羽の山鴨 と雀 の群れが柳の中から飛び立った。前には白雲を棚曳 かせた連山が真菰 と芒の穂の上に連っていた。 「かの山々は。」 「不弥の山。」 「追手は不弥へ廻るであろう。」 「廻るであろう。」 卑弥呼は訶和郎と共に不弥に残った兵士たちを集めて......
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山脈・山の連なりの表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
連山が障壁のように空を斜めに区切る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
連山の襞(ひだ)に、夕日が絵のように美しく光線を漲らす
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
山肌が赤味を帯びて蜿々と連なったこの山脈は、確かに竜の天空にのた打つような趣に見える
深田 久弥 / 四季の山登り (1963年) amazon
大山の美しい山並は、まるで拾い物をしたようにもみえた。
滝井 孝作 / 野趣 amazon
山は頂上で、次の山に連なっていた。そしてそれから、また次の山が、ちょうど、数珠のように遠くへ続いていた。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
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