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前に発 った宿には生涯二度と戻るときはなく、行き着く先の宿は自分の目的の唯一のものに思われる。およそ旅というものにはこうした気持は附きもの
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......と商用で東海道へ足を踏み出したのが病みつきであった。それから、家に腰が落着かなくなった。ここの宿を朝立ちして、晩はあの宿に着こう。その間の孤独で動いて行く気持、前に発 った宿には生涯二度と戻るときはなく、行き着く先の宿は自分の目的の唯一のものに思われる。およそ旅というものにはこうした気持は附きものだが、この東海道ほどその感を深くさせる道筋はないと言うのである。それは何度通っても新らしい風物と新らしい感慨にいつも自分を浸すのであった。ここから東の方だけ言っ......
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(旅先で寝る)ぼくは服を脱いで、布団の中に潜り込んだ。でもうまく眠れなかった。《…略…》そして長い移動の興奮が、身体の中に残響のように残っていた。ぼくは固いベッドの上で、自分がまだ終りのない移動を続けているような錯覚に襲われた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
突如旅心に誘われ、ジャマイカに行ってしまった
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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コーヒー豆が笹の葉を撫でる風のような音をたてて、細かく挽かれてゆく
椎名 桜子 / 家族輪舞曲(ロンド) amazon
大晦日も元旦もなく、はたらきつづけてきた
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