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セーヌの河波 の上かわが、白 ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。
岡本かの子 / 巴里の秋 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
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潮風・海に吹く風
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前後の文章を含んだ引用
セーヌの河波 の上かわが、白 ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫 ばんだように腐 ったところへ渡り鳥のふんらしい斑 がぽっつり光る。柳 が、気ぜわしそうにそのくせ淋 しく揺 れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよそしく乾くと、靴 より、日本のひより下駄 をはいて歩く音の方がふさわしい感じである。巴里に秋が来たのだ。いつ来たのだろう、夏との袂別 をいつしたとも見えないのに秋をひ......
単語の意味
薄ら(うすら)
薄ら・・・ほんの少し。かすか。
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セーヌの河波 の上かわが、白 ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。
岡本かの子 / 巴里の秋
海からあがって来た風
梶井基次郎 / 城のある町にて
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麦わら帽子が、その風にさらわれた。あっと叫んだ時には、もうかなり高く舞い上がり、そのまま、海へと運ばれていく。波の上に、ふわりとかぶさった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
一本道にかかると、荒い幅広い風が幾里も先の山脈からその一筋道に吹き下した。
宮本百合子 / 伸子
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