TOP > 人物表現 > 人の印象 > 慎ましい・しおらしい人
(ニッチ市場)何も大道の真中を行くのばかりが小説でもないと思っている。片隅の小道を通るような、私なりに小さくつつましいものが書きたいと思います。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:64% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
慎ましい・しおらしい人
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......んとうはこれからいい仕事をしたいと思っています。「大した仕事じゃないじゃないか。」と云う、その私の大した事でもない仕事に、私はいまなお拘泥して生きているのです。何も大道の真中を行くのばかりが小説でもないと思っている。片隅の小道を通るような、私なりに小さくつつましいものが書きたいと思います。 どうも、私はこの頃恐怖症にかかっているのかも知れない。人がみなおそろしく思える。訪ねてくれる人より外、私は私の方からは誰も訪ねて行かない。夢をみてもおそろしい......
ここに意味を表示
慎ましい・しおらしい人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
トミ子のつつましいところが気に入っていた。余分な電気をつけておくのを 勿体ながり、夕方は、かなり 手許 が暗くなるまでスイッチをひねらなかった。
向田邦子 / だらだら坂「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
この女房はいつも夫の大きな背中の後にかくれているように、つつましくしおらしくて
石川 達三 / 蒼氓 amazon
娘の姿態は姉に対する妹のようにしおらしくなっていた。
岡本かの子 / 河明り
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
まるで月光の滴りでも落してやるかのように病人の口の中へその水の滴を落してやった。
横光 利一 / 時間 amazon
屍体はみな腐爛 して蛆 が湧き、堪 らなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
父にとって、妻ほど愛した存在はかつてなく、この先もいなかった。長ずるにつれ妻に似ていく娘の姿は、祝福であり呪いだった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
彼女たちは、いかにも仕事をたのしみ、前途の希望に胸をふくらませているかのように見える。 若さが、ピンク色の肌や、ダイナミックな動作に溌剌と躍っている。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ